千年社ベトナム

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episode-4

物件探しで、ハノイの街を東奔西走。
決め手は二重瞼の愛くるしい笑顔だった

ベトナムで一軒家を借りよう。カフェと千年社ベトナムの事務所。常駐社員の住まいも一緒にしてしまおう。ハノイの市民として生活しながら、カフェと会社を立ち上げて行こう。
町内の皆様にも、外国人としてではなく、町内の住人として認めていただけるよう心がけていこう。

物件を探しあてるまでには、ずいぶん時間がかかった。
日本の会社がたくさん入居しているテナントビル、日本人が住んでいるマンション。
そしてカフェ物件。
おそらく、お店や会社を続けていく過程で、起こるであろう様々な「トラブルを未然に防ぐ。回避できる。だから、安心できる」。
こうしたことは、よく理解できるが、それにしても割高感は否めない。マンションも同様。日本の感覚、相場感からすると、高すぎる。固定経費の割合をなるべる低く押さえたい。こんな言葉が頭から離れられない。

カフェに至っては、物件の広さ、駐車場の有無。良い物件は朝、昼、夜訪ねる。最低三回は現地調査が必要だ。
周囲の環境を調べながら、レストランや路上で商売をしている人、物件近くのカフェに入り、カフェをやるといわず話をする。同行してくれている通訳のベトナム人大学生もかなり大変だ。最後は数少ないベトナムの知人に聞いてみる。問題山積、ため息が出てしまう。
はじめが肝心!粘りに粘れ!と思うものの、ほとほと疲れてしまった。
月に1回、観光客としてハノイにやってくる。物件探しも 3回目であった。もう、3カ月以上経過している。
そろそろ決めなくては、ハノイでの会社設立に伴う準備が進まなくなってしまう。
ハノイの町を東から西、北から南。きっかけは、思わぬところからやってきた。

ベトナム進出にあたり、お世話になっていたトゥアン(Tuấn)ご夫妻の近くに空家があるという連絡があった。いってみると、普通の家なのだが、ビールの倉庫として使っていたようだ。カフェと会社の事務所、住まいとして使えるだろうか。結論が出ない。改装すれば、なんとかなるだろうか?

オーナーのティエン(Thien)ご夫妻とお会いした。
細かいことを聞く前に、ひとつ質問をしてみた。「大家といえば親も同然、店子といえば子も同然」。
日本には古くから、この言葉がある。意味がわかるか?同行しているベトナム人のアルバイト通訳に聞いてもらった。うまく訳せたのだろうか。
前に座っているのは 100kg を超える還暦をすぎた、いかつい顔している日本のおやじ。日焼けで顔が黒い。Tシャツに半ズボンをはいている。ベトナムの路上カフェによくおいてある強化プラスティックの小さな椅子に座っている。物件探しに、ほとほと疲れている。
しばらくすると、オーナーご夫妻が顔を見合わせて、「ニコニコ」しているのではないか。
その「ニコニコ」をみて、決めてしまった。
家賃はとても良心的であった。

奥様がすごい!!とてもいい声をしている。ジャズでも歌わせてみていたい。レストランをしていたとのこと。商売で声を作った。そんな感じだ。何百万回も「いらっしゃいませ」といい、何度も声をつぶして作り上げた声だ。ご主人は「Gentleman」ことひとことにつきる。

To Be Continued

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