千年社ベトナム

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episode-3

ベトナムハノイに和風喫茶を開業。
メイン商品はふわふわの「かき氷」?

「位置が悪い!」
カフェの激戦地ハノイからやってきたベトナム人留学生マイさんが、カフェがオープンする予定の場所を地図で確認しながら思わず叫びました。
当店はハノイの Dong Da 区にあります。
まもなく開通するといわれている都市鉄道 ラ・タイン駅(Ga La Thanh)から徒歩で 10 分前後です。

このエリアは大きな三つの道路に囲まれた静かな住宅街です。
ひとつはハノイを東から西に走るオーチョズア通り (Duong O Cho Dua)
道路の幅は確実に 50mはあります。横断歩道を渡り切るだけでも、一苦労。朝夕のラッシュ時には、ちょっぴり勇気がいります。
この道路に接続するのがホアンカウ通り (Pho Hoang Cau), ドンダ湖 (Ho Dong Da) の右側を南北に走っています。
もうひとつの道路はグエンルオンバン通り (Pho Nguyen Luong Bang)です。
ハノイの郊外に繋がる道路なのでしょう?
土日も含めて毎日、大渋滞。オートバイの隊列が 100m、200m、300mと延々と続いてます。
少しでも割り込める!と思えば、前へ前へ!オートバイの警笛が鳴り響き、何百台にもなるオートバイの固まりが少しずつ前に進んでいきます。はじめて、この光景を見たときには、驚きと共に「この町で生きていけるのか?」と茫然とオートバイの隊列を見ていたことを、今でも覚えています。

間もなく開通するらしい。カフェがオープンしたり、ブティツクができたり、開業を見込んで街が少しずつ変化している。

カフェの前の道は狭く、朝夕、近所の幼稚園にやってくる親子や、通勤の抜け道に使っていると思われるオートバイが通過するだけで、土日はとても静かな町内です。

こんな通りが少ないところで、カフェをオープンするなんて、、、。
ハノイに土地勘があるマイさんがこう思うのは、もっともです。近くには、市民公園があり、火葬場があり、病院があり、教会があります。大乗仏教の国ですから、お寺もあります。毎日、朝市が開かれます。
鯉、海産物、肉類、フルーツ、お惣菜、日用雑貨品など、なんでも揃います。
コンビニより少し大きなミニスーパーもあります。
朝から市場の活気をもらい、一日をスタートできます。

狭い路地に門があり、「同寺南」と告知されています。
おそらくとても古い町なのでしょう。広い通りから薄暗い路地に入っていくだけで、そのまま、タイムスリップしてみたい気分になります。

こうした歴史的な建物や遺物は、たくさんハノイの街で、見受けられる。地図に落とし込んで行くと数十年・数百年前の道路網が浮かび上がってくるのでは、、、。あとは、その地図に教会と池を重ねてみる。

「小売業は立地からはじまり立地に終わる?」

日本の千年社で3年以上もバイトをしているマイさんは、地図でカフェがオープンする場所を確認しながら「大丈夫?」そんな顔をしています。
ありがとうカフェは千年社ベトナムというデザインとITの会社が運営しています。
その千年社ベトナムの本社は日本の愛知県名古屋市にあります。
20 年以上にわたり、広告や販売促進企画、IT関連の事業を運営しています。
簡単にいえば、「商売繁盛の企画・提案」が本業です。

従って、立地の良いところで繁盛店を作ってもあまり意味がありません。
莫大な資金を投入して、「繁盛店」を作っても評価されないでしょう。
商売繁盛のプロとして、ハノイにやってきたのですから、繁盛店が立ち上がった時には「どんなふうに、、、。」とたくさんの質問をいただける場所で、カフェをオープンする必要があります。

親日的といわれるベトナムで「日本ブランド・日本品質」がどれだけ通用するのか!
日本の商圏設定は徒歩、車による来店を想定した 5 分、10 分などの時間設定。
お店の前の交通量や通行客数、周辺の世帯数、年齢、人口などで、業界にあわせた商圏を設定します。
ベトナムの主たる移動手段は「オートバイ」。
「日本ブランド」×「日本品質」×「オートバイ来店」による来店が、切り口になります。
「隠れ家」といった打ち出しも通用する可能性があります。
ハノイに進出する 1 年以上前から観光客として、何度もハノイを訪ね、やっと探しあてたハノイでのホームベース。最後はハノイに常駐する社員が暮らしやすい環境と安全が決定のポイントとなった。

To Be Continued

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