千年社ベトナム

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episode-21

好奇心、憧れ、夢、希望
若いベトナム人のみなさんの日本への思い
今までベトナムに係ったすべての日本人のみなさまに感謝

日本に「はじめてのおつかい」という高い視聴率を誇るTV番組がある。
小学校に上がる前の幼児が、お母さんといつも一緒に行っているお店に
「買い物を頼まれる」一人で指示された商品を購入して家に帰ってくる。
ピンマイクを通して聞こえてくる子供の声や仕草、行動がテレビを見る視聴者をグイグイ番組の中に引きこんでしまうドキュメンタリーである。
可愛くてしょうがない孫を見る祖父や祖母の目線、気持ちといえるかもしれない。

小学生だろうか?中学生だろうか?一人で女の子がお店にやってきた。
「かき氷の小」を注文。うつむき加減で、恥ずかしそうにしている。店の中を観察している。
かき氷がとどく。物珍しそうにかき氷を見ている。
可愛い器とイチゴの赤は気に入ってもらえたようだ。声をかけて雑誌でも渡してあげたいが、恥ずかしそうにかき氷を食べている仕草がとても印象的だ。食べ終わる。精算のため、 カウンターにやってきた。見ていると、小さな手に折りたたんだ50kVNDが乗っている。
かき氷の小さいサイズの料金だ。清算が終わると、急ぎ足で帰っていった。お土産でもと思い、店の外に出ると駆け足で左に曲がった。
はじめての日本どうだった・・・?

グッと握りしめたお札はしわくちゃ。お手てはとても可愛い。

お店のテーブルの上に小さな腕を置き、隠すように何か書いている女の子がいる。
スタッフの顔をちらちらと観察している。「一心不乱に書いている」。顔上げ、また観察
何を書いているか?精算時、写真のイラストをプレゼントしてくれた。
「もっとお店を応援してね」とベトナム語で書いてある。スタッフの顔も見える。商品を書き、手書きで説明してある。

「私!かけるんだよ!みて!」。自分のイラストを見てほしい。強い思いが伝わってくる。ベトナムの女性はとても明るくて積極的だ。オリジナルの手書きメニューだ。日本に持ち帰り、宝物にしている。70歳の爺さんは、大感激。
はじめての日本どうだった・・・?
私が知らないだけで、2度も3度もお店に来店していただいていたのかもしれない。
ありがとう。

高校生が来店する。3名。声をかけると日本語を勉強しているらしい。写真や動画の制作、SNS媒体への配信。PRにも興味があるようだ。3人娘は元気がいい。お店に飾ってある美人画と一緒に写真を撮影した。アルバイトがしてみたい。日本に興味がある。勉強したい。早速、3人とZALOグループを設定した。
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「私は○○、16歳の高校生です。日本文化が好きなので、日本文化について少し学びました。ありがとうカフェはとても広くて、料理も美味しくて、内装も綺麗でとても気に入りました。私自身、写真を撮るのが大好きで写真撮影の経験もあり、この素晴らしい料理をSNSで宣伝したいと思っています。同時に経験を積んで日本語も上達したいと思っています。」
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送られてきた自己紹介の「日本語の挨拶文をみて」一本取られてしまった。参った。これほどしっかりした日本語を高校1年生で書けるのか?翻訳ソフトでベトナム語から変換したのか?店のアルバイトスタッフによるととても有名な高校に通っているらしい。
高校生でも、アルバイトができるそうである。ご両親と先生に確認したという、
結論を言うとアルバイトをお断りした。これだけの日本語の文章が書けるのなら、もっと日本語を勉強したほうが良い。
高校1年生の女子生徒とどうコミュニケーションをとったらよいかも爺さんにわからない。
大学生になったら、店でアルバイトをしてくださいということになった。
はじめての日本の爺さんどうだった・・・?ご期待に添えずごめんなさいね。
待ってます。
店をやっていると。日本語を勉強したり、日本に興味を持ってくれているたくさんのベトナム人のみなさまに、ご来店いただける。
10年後20年後。こうした人たちの夢や期待に日本は応えることができるだろうか・・・。爺さんは頑張るよ。

お化粧に2時間かけたという・・・。目一杯の背伸び。そのエネルギーに圧倒されてしまう。

To Be Continued

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