千年社ベトナム

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episode-23

様々な物語と身の丈にあった、
ひとりひとりの日越友好

ハノイには、オートバイタクシーがある。「GRAP」「XANH SM」。アプリを入れておけば、どこでも便利に利用できる。画面を確認していくと、生活に密着したITを実感できる。日本より進んでいる。
オートバイタクシーに乗る。
「日本人か?」と質問される。「Yes!」と答えると、男性ドライバーは日本で働いたという。オートバイに乗っているから大きな声での会話になる。話が弾む。私は運転手の肩をたたいたり、もんだりして会話する。
そろそろ目的地に着く。運転手がこう言った。
「税金は払ったよ・・・・・・。」
彼は20代だろう。おそらく、給与の総支給額と手取り金額の説明をしっかり受けることなく、日本に行き、初めての給料をもらった時、ひと悶着あったのだろう。ベトナム人は金銭には非常にシビアと聞いている。稼ぎたい。初めての給料、支給金額が違う。どう自分の気持ちを整理していったのだろうか…。
精算時、握手して別れる。それしかできない。
…………。
コロナ後、ハノイでは手作りパン屋さんが増えた気がする。時々、立ち寄る店がある。
ベトナム人女性が店番をしている。日本の北海道で働いていた。
「寒くなかったか?」酪農の仕事をしていたそうだ。夏が良いが、冬はつらかっただろう。彼女は離婚をし、子どもを両親に預け、北海道に向かった。
「今より円が高かったから!!!」
日本での収入には満足しているようだ。今、子供は14歳。もう一人いるらしい。子供が成長し、少し落ち着いた印象を受ける。パン屋の店のパンでは暇すぎるのではないか…。もう少し、親しくになったら、あなたに必要なのは「円」より「縁」と話してみようとタイミングを計っている。
………….。
店の前に立っていると
顔見知りのベトナム人女性が近づいてくる。
にっこりしている。ベトナム語で話しかけてくる。慌ててお店のスタッフに通訳してもらう。
「日本に旅行に行ってきた。とても楽しくて良かったよ。」
日本人としては、思わず笑顔になってしまう。
2024年、日本への外国人観光客数は3686万9900人。過去最高を記録した。
ベトナム人観光客は45800人。国別でみると9位である。

To Be Continued

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